第六展示室 — 常設 No.006
うんち
見られてこなかったものを、
見るための六章。
- 会期
- 2026.3.7 SAT — 5.31 SUN
- 会場
- 南千住 第四展示室
- 入場
- 無料・事前予約なし
- 展示
- 全六章 / 出品欄あり
趣旨
Statement排泄は、身体が世界へ出す最長の文書である。口にしたものが最後にとる経路であり、公衆衛生がもっとも長く投資してきた対象であり、人間がもっとも多く量ったものなのに、私たちはそれを前にしてほとんど語ってこなかった。本展はうんちを冗談として扱わない。扱わないことで、むしろ可笑しさを残す。
便器が設計される以前、
展示室入口の壁 / 図録 p.4
人間は自分の排泄に
名前を持っていなかった。
- 章
- 01 — 06
- 展示点数
- 45
- 所要
- 約35分
- 撮影
- 可・フラッシュ不可
形
Seven Formsうんちは硬さではなく、形で語る。
七つの形を、紙の上でめぐる。
1948年、小児科医マイヤー・ブロストンの妻ブレンダが、夫の研究に形状の分類を持ち込んだ。以降この尺度は病院で使われ続けている。ここでの並びは医学ではなく、展示のための順序づけ。
色
Ink & Bile色は、食事と胆汁と、ときおり血液が書いた標記である。
- 茶胆汁と食物の色素。通常の基準。
- 黒・煤上部消化管での古い出血、鉄剤。
- タール色粘りと強い匂い。展示では要注意。
- 緑胆汁が途中で分解された跡。
- 灰白胆汁が届いていない可能性。
- 赤・朱下部の出血。すぐに見せる。
食品、色素、薬剤でも色は変わる。変わりが三日以上続くとき、または黒・赤・灰白が続くとき、それは展示ではなく受診の話になる。
歴史
A Short Infrastructure排便の歴史は、便器の歴史であり、ほとんどは配管の歴史である。
- 前7000年頃すべり状の便器
シリアの集落で、屈折した通路をもつ陶器の受けが使われた。匂いを置く場所から遠ざける、最初の間隔設計。
- 古代水で流す試み
自然勾配と雨水で排泄を建物の外へ出す。技術は局所的に存在し、普及しなかった。
- 19世紀下水と都市
ロンドンは管内に集め、川へ流し、臭いで結論づけた。上下分水の分離が衛生工学になった。
- 1960年代洋式便器の普及
戦後の日本で水洗洋式が住宅に入る。座る角度と配管の内径が、同時に変わった。
- 今日届いていない場所
いまだに安全に管理された sanitation にアクセスできない人が、世界の約4割いる(概数)。
系譜
Seven Forms, Interpolated七つの形は、境目をもたない。連続する物の、七つの切り取りである。
左端 = 01 / 右端 = 07。中間には名前がない。名前は常に境界にだけつく。
健康
UNCHI Reader四つの質問で、いまのコンディションを読む。診断ではなく、展示の読み方。
形・色・水分・睡眠を選ぶと、ここに読みが出ます。
言葉
A Lexicon言語は必ず、排泄のために二つ以上の語をもつ。ひとつは医用で、もうひとつは家庭用である。
- うんこ日本語 / 家庭用
- 便日本語 / 医用・公文
- stool英語 / 医用
- shit英語 / 日常
- cacaスペイン語 / 家庭用
- cacaフランス語 / 家庭用
- Kackeドイツ語 / 日常
- cocôポルトガル語
- caccaイタリア語
- keutelsオランダ語
- bajsスウェーデン語
- kupaポーランド語
- tahiインドネシア語
- मलヒンディー語 / 医用
- 屎中国語 / 口語
- 똥韓国語 / 日常
- برازアラビア語 / 医用
- какашкаロシア語 / 家庭用
出品欄
Open Callこの展示は開いている。
形と色を添えて、あなたのうんちを一つ出品してください。
- No.001無名・34形4
展示を見て、自分のを覚えていなかったことに気づいた。
- No.002H.N形6
旅先の便所が優秀だった。
- No.003とある技術者形4
睡眠を7時間にしたら、形が変わった。